HDD/DVD録画機を使いこなす[T社の実際]
P社とT社を比較する
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P社実践例
T社実践例
RD-E160の驚き
基本用語
超バグ警報
 東芝社のRD-XS36(以下、T社と略す)を実際に使う上での、使い方を例を上げて述べてみる。本機種は機能が多いだけでなく、同じ操作がメニューのあちこちに存在していたりするので、ここで上げる操作手順はあくまで一例だと思ってもらいたい。また、基本的な操作のみに話を絞る。細かい事を書き出したら、本一冊になりかねないからである。
  • 録画をする
    マニュアルには、ディスクの方に直接録画する手順も書かれているが、通常、録りたいものはまずHDに録画し、その上で必要ならディスクに移して保存するものだと思うので、HDに録画する手順を示したい。そんなものは当たり前だと言うなかれ。マニュアルにはそのように書かれていないのである。
    さて、手順である。予約録画の場合にはマニュアルに従って予約をするが、その時に録画先としてHDD(Dが一つ多いが、東芝がHDDと言っているだけ)を選べば良い。手動で行う場合には、まず録画先をHDDにする。本体の電源を入れ、リモコンのHDDボタンを押す。本体の青い大きなランプが点灯していれば、HDDが選ばれている。(下図赤い矢印)

    あとは、リモコンの録画ボタンを押せば録画が始まる。通常、録画モードはSPかLPを選べば良い(マニュアルの39頁)。SPは高画質、LPは長時間であって、DVD-R一枚に前者は2時間、後者は4時間入るという事だけ覚えておけば良いと思う。詳細な設定では音声の品質も変えられるが、慣れるまでは無視したほうがいい。あとT社の場合、少しややこしいのはW録機能がある点だが、これは要するにチューナを含めて入力が2種類あり、そこから選ぶという事なので、リモコンのW録ボタンを押せばわかる。上図緑色矢印の先にあるランプが、オレンジかグリーンかで識別出来る。停止ボタンを押せば録画は終わる。予約録画をしている時は本体の停止ボタンを2回押す必要がある。録画中の番組を遡って見るには、リモコンのタイムスリップボタンを押す。この時、W録ボタンで現在録画中の方を選ぶのを忘れないようにする。録画した番組を見るには、見るナビボタンを押し、録画した番組を選ぶ。

  • プレイリストを作る
    T社の場合、録画した番組をそのまま編集するのと、プレイリストを作成してそれを編集する手順とがある。プレイリストは言わばエイリアス(或はショートカット)のようなもので、サイズも小さく、これをどういじろうと録画データそのものに影響はなく、同じ録画データに対して複数のプレイリストを作る事も出来、あとで失敗をしてもやり直しが出来るので、ここではプレイリストの編集に絞って説明をする。オリジナルデータを編集する場合でも、やり方は殆ど同じである。
    さて、ではその実際をした図で見てもらいたい。1で示した見るナビ画面のように、2つの録画済み番組があるとする。ここで編集ナビボタンを押すと2の画面に移る。この中から「プレイリスト編集」を選ぶ。すると3の画面になる。ここで左向き矢印のように、番組を選んで(青い枠が出ているのが選んだ番組だ)「決定」をすると、左下向き矢印のように赤い線が点滅を始める。もう一度「決定」をすると、4のような画面になる。番組一覧の所に一つ番組が増え、同時に先ほどまで選んでいた番組に赤い矢印が現れ、そして左下にもう一つの番組イメージが現れる。この画面の意味は、新しく増えた番組イメージ(黄色い左矢印で示した)は、作成されたプレイリストであり、それは左下に出ている内容であり、3つ並んでいるものの真ん中の物がプレイリストに登録されている事を示している。(どうです、分かりにくいでしょう?)

    ここで「戻る」を押すとこの状態が決定される。即ち、上図3の右側の番組のプレイリストが作られた、という訳である。試しに、そこで見るナビボタンを押してみると、番組が1つ増え、そこにはプレイリストと書かれているのが分かるだろう。ここで、上図の4にある、下向き黄色矢印を見ると、新規作成と書いてある。実は、それを押すと新たに別のプレイリストを作る事が出来るのである。ここで画面2まで戻ってプレイリスト作成を押すと、実は画面4のようになるだけで、今、作成したプレイリストを開いた状態にしかならない。この「新規作成」に気がつかないと、別のプレイリストを作ろうとする時に、大いに悩む事になる。こなれていないGUIの良い例である。

    また、プレイリストには番組を複数入れる事が出来る。例えば上図のような具合になる。まず上図左は、このようにして最初にあった2つの番組それぞれに、プレイリストを一つずつ作った状態である。このままプレイリスト編集画面へ行き、今度は先ほど作成した2つのプレイリストを中に入れた、新たなプレイリストを作った状態が右画面である。上に5つ番組が並んでいるが、一番右が今回新しく作ったプレイリストで、それは左から3番面と4番目を下の列のように含んでいて、含んでいるそれぞれも最初に2つあった番組のプレイリストなのである。かような具合に凝った事は出来るのだが、画面を見て分かるようにこういう複雑な構成をすると、あとで自分で分からなくなる恐れがあるので、通常、プレイリストにはプレイリストを含めない事を推奨する。番組だけを含めるようにしよう。番組なら複数含めても、ややこしくはならない。ただ、2つの番組を連結して、一つのリストにしただけだからだ。プレイリストを含めると、含めたプレイリストに変更があった場合、非常に理解しにくくなる。なお、プレイリスト中の不要パーツをプレイリスト中からどけるには、上図右画面の下列、当該パーツにカーソルを合わせ、クイックメニューボタン(リモコンだ)を押してそこに現れる中から「選択キャンセル」を選ぶ。オリジナルには影響を与えずに作業を行えるが、実に分かりにくい場所にコマンドがあるのが分かる。

  • 不要部分をカットする
    いよいよ編集作業である。まず、チャプター境界を入れる。方法は2つある。実際に見ながら所々でチャプター分割ボタン(リモコン)を押すか、編集ナビ内でやるかである。

    上図にその手順を示した。見るナビで先ほど作ったプレイリストを選ぶ。番組本体(オリジナル)を間違って選ばないようにする。編集ナビボタンを押す。チャプター編集を選ぶと、右画面に行く。あとは早送り、再生、戻し、コマ送りなどをしながら、チャプター境界を入れて行く(分割と書いてあるのが境界の設定だが、このように用語も統一されていない)。図は2箇所にチャプター境界を入れ、全体を3つのチャプターに分けた状態である。チャプターを誤って分けてしまったような場合には、下に並んでいる当該チャプターを選び、クイックメニューから結合を選べばよい。それよりもここで不便なのは、チャプター分割を行う番組なりプレイリストなりを選ぶには、見るナビに行かなくてはならない点だ。見るナビで当該プレイリストを選び、編集ナビに行ってチャプター編集を行うという手順が必要で、場合によっては見るナビと編集ナビを行ったり来たりする事になる。機能の配列がまずい例である。このようにして、分割点を設定、チャプターに分け終わったら、今度はGOPの調整に移る。クイックメニューをここで出すと下図の左のようになる。

    ここで、推奨する作業手順を示そう。まず、クイックメニューから上図aにある、再生範囲拡大(GOP)という呪文を選ぶ。これは、全チャプター境界を自動的にそこの手前にあるGOP点まで動かす機能である。実行すると、cに示すチャプターのプレビューが一瞬点滅、内容が場合によっては変わる。ここに見えるのは境界部分のシーンなので、境界が動けばプレビューも変わる。例えば、CMの境界のような場合は、切りたい部分が現れてしまう事があるだろう。そういう時は、今度はクイックメニューからチャプター境界シフトを選び、bにあるGOPシフトモードという呪文を選ぶ。そうしてから、今度は右画面のように下に並ぶチャプターのプレビュー列から、当該チャプターを選択し、画面にあるシフトのマークに従ってリモコンを押して境界をシフトする。この状態では、GOP単位でしか境界は移動しないので、間違いなく余分な部分をカット出来る位置を決める。ここで、動かしている境界はdのように選んでいるチャプターの頭である事に留意する。尾部を動かしたい時は、右隣のチャプターに移動してから、境界を動かす。また、画面の真ん中には、チャプター境界を全体で見る白い横バーがあるが、ここにカーソルを持って行ってチャプター境界を動かすと、それはGOP単位では動かずに、フレーム単位でチャプター境界が動いてしまうのに注意しないといけない。これはマニュアルには明記されておらず、問題のある仕様であろう。
    ところで、録画した番組の頭や尻に余計な部分が入っていて、それをどけたい場合にはどうすればいいのだろうか。チャプター境界の移動ではそれは行えず、チャプターそのものを除去しないといけない。その為には、一旦『戻る」を選択、編集ナビの画面からプレイリスト編集を選ぶと、そこにチャプタープレビュー一覧が現れるので、当該プレビューにカーソルを合わせ、クイックメニューから「選択キャンセル」を選ぶのである(わかりにくいでしょう?)。余分なCM部分の除去も、同様にここで行う。もう一つの方法として、見るナビに行き、当該プレイリストを選択してから、モードボタンを押してチャプター一覧画面にし、そこで当該チャプターを消去するという手があるのだが、これをやるといちいち見るナビから抜けてしまい、非常にイライラするので、お薦めしない。
    さて、苦労が報われる時が来た。このようにして出来上がったプレイリストを見るナビから再生してみて、目的通りに出来上がっていたら、いよいよDVDへの書込みである。

  • DVDビデオを作る
    勿論、ここではvideoモードのDVD-RかDVD-RWを作る話に限定する。DVD-Rは間違って作ってしまうと捨てるしかないので、慣れるまではDVD-RWを使って練習し、本番でも一度DVD-RWで試し焼きをしてみる習慣をお薦めする。ここでは、本体トレイにDVD-RW媒体を入れたとして話を進める。
    こうして編集して完成したプレイリストが揃ったら、トレイにDVD-RW媒体を入れ編集ナビへ行き、DVD-Video作成を選ぶ。ここからの実際は、マニュアルの175頁から読めば理解できると思う。この部分だけならマニュアルは丁寧に書かれていると言えるからだ。本機マニュアルの問題は、一連の作業シーケンスに基づいて書かれておらず、細かい個別の作業単位に書かれている点だからである。で、このDVD作成の中で気をつけたい点を幾つか指摘しておきたい。

    まず、DVDのメニューに自前の画面を使いたい場合は、メニューの種類を選ぶ所で実はもう一枚の画面がある事が少し分かりにくい。上図の右画面で黄色い丸で示したように、次頁へ行くと自前の背景を選ぶ事が出来る。背景の作り方は、マニュアルの179頁だ。自前の背景の時は、文字色などを見易いように設定する必要があるが、これはメニュー種類の選択時に、自前背景に対してはクイックメニューを表示させて、色設定を選ぶか、モードボタンを押してプレビューにして、もう一度モードボタンを押す事で行える。えてして忘れて先に行きがちなので、留意したい。
    また、実際にDVD化をする前に、プレイリストにはちゃんと名前を付けておくと、作業が楽だし間違ったプレイリストを選ぶようなミスも減る。メニュープレビューの時に当該タイトルの所で、クイックメニューを出せば、そこで名前を変更する事も出来るのだが、見るナビ上での名前変更は、ネット経由でパソコンから行える為、ずっと作業が容易に行える。
    こうして作業を続けると、最後に幾つか確認がされるが、「はい」で良い。処理の進み具合は画面に出る。書込みが終わると、自動的にファイナライズ処理がされて、ベルが鳴る。自動電源断を設定している場合は鳴らないが、そうでなければ画面には「もう一枚作るか?」と出ている筈だ。それは「いいえ」で良い。この状態でトレイに入っているDVD-RWはDVDのビデオとして鑑賞できる状態になっている。リモコンのDVDボタンを押し、再生させたりメニューを出したりしてみて、出来上がり具合を確認しよう。何度かこれを繰り返せば、次第にこのややこしい装置のコツが分かって来ると思う。RW媒体は何度でも使い直しが出来る。こうして基本の手順がマスターできると、マニュアルに書かれている事が次第に分かるようになってくるだろう。

  • 複数番組を連続して再生させる
    例えば気に入った複数の番組を連続して再生させたい、という事がある。また、数時間分をまとめて、例えばVTRに一括してダビング保存したい事もあるだろう。そういう時は、複数番組をまとめたプレイリストを作ってしまうのが良い。上で述べたプレイリスト作成手順で行える。この時、まとめたい複数番組は、それ用のフォルダを作ってその中に入れておくと便利である。フォルダを表示した時に、フォルダの中身の合計時間も見えるからである。プレイリストの全時間も作成画面で知る事が出来るが、このようにフォルダにまとめておいた方が便利だと思う。

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