MacでHDTVをキャプチャする
用意する仕掛け一式
サンプル例
問題点など
 MacにはFireWire端子がある。iLinkのあるビデオカメラをそこに接続すると、撮影した動画を取り込んで編集する事が出来る。編集ツールのiMovieも標準搭載だ。しかも、今ではHDTVに対応している。しかしながら、ご存じのようにデジタル放送にはプロテクトがかかっているので、チューナや録画機のiLinkをMacに接続しても何も出来ない。先日、ふと手にした「ラジオライフ・テクニカルムック:裏テレビ活用テクニック4」なる本をめくっていたら、それを回避する合法的手段が掲載されていた。さっそく試してみたので、その結果をレポートしたい。

 用意する装置は2つである。一つはDVI信号をHDMIに変換するJACKALL JK-108A、もう一つはHDMI信号をFireWireに変換出力するADVC-HD50である。これらの他に、HDMIで出力出来る装置、即ちチューナか録画機が必要である。それとMacとを以下のように接続する。

 基本的にはこれだけである。録画機とJACKALLを結んでいる光ケーブルは音声伝送用である。HDMIをDVIに変換すると通常は音声が伝送されない。そこで音声は光で伝える必要がある。JACKALLにはHDMIからDVIに変換された映像信号とこの光音声信号とが入力される。DVIの信号にはプロテクトの規格がない。そこで、この段階でJACKALLから出力されるHDMI信号にもプロテクト情報は含まれない。あとはADVC-HD50がそれをFireWire用のTS信号として出力するので、それはMacで受信出来るという具合である。Macの代わりにiLink端子を持つ録画機を接続すると、録画機にはノンプロテクトの動画として録画される事になる。なおその場合は、ADVC-HD50用の別売ACアダプタが必要である。Macに接続される場合は電源はFireWireで供給される。

 この仕組みが違法ではないのは、まずJACKALLというのはパソコン用のディスプレイにHDMI信号を表示させる為のアダプタであり、ADVC-HD50はプロテクト信号の入ったHDMI情報を変換はしない為である。どちらの装置も合法的に入手出来る。

 本接続の時、少し戸惑うのはJACKALLの音声入力がデフォルトで光入力になっていない点だろう。なっていないと出てくる信号に音声が入らない。マニュアルを読めば書いてあるのだが、マニュアルは英語だ。JACKALLに付属してくるリモコンにあるFUNCボタンを押す事で光入力になる。その時は、JACKALLパネルにある入力を示すLEDが点滅をするのだが、数秒に一度明滅するような長周期なので、少しパネルを見つめていないと判別出来ないというあたりが、少し分かりにくい所であろうか。それ以外は文字通り「繋げばOK」である。

 次にMacの側でこの信号を受信処理するために必要なのは、iMovieのHDTV対応版(最新のものは対応)と、大容量のHDDである。なにしろ信号はTS形式、即ちMPEG2でやってくるので、およそ分あたり200メガバイトの勢いでHDDを消費するからである。これらの他に、有用なツールとして「MPEG Streamclip」がお薦めである。これは様々な形式でムービーを変換出来るものだ。

 これらの他、アップルのDeveloperにあるFireWire SDKを入手すると(アクセスにはアカウント登録が必要)、その中にキャプチャツールが幾つか含まれている。VirtualDVHS、DVHSCap、AVCVideoCapなどが役に立つ。これを使うとマシンパワーのあまり無いハードでもキャプチャを行える。こちらでキャプチャしたデータは、拡張子をtsにしてやるとVLCで再生出来る。先に紹介したMPEG Streamclipでも読めるので、それを使い簡単なカット編集と変換を行う事も出来る。

                           2008.09記す


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