MacProとRAID環境を評価する
評価の環境
RAIDの効果は
マルチCPUの効果は
LED Cinema Display
 本項ではまずLED Cinema Displayについて述べ、それ以外の気になった点などをまとめる。

 アップルのLED Cinema Displayは当たり前だがiMacの24インチとほぼ同じ大きさである。しかし見た目の色合いは随分違う。iMacと比べるとかなり青っぽいというのが率直な印象だ。蛍光灯の種類に昼光色と白色というのがあるがこの差のような感じである。標準の色設定ではどうにも青くて見られたものではなく、色々と調整した結果、システム環境設定内のディスプレイ、カラー調整で色温度を5800K近くまで落として何とかバランスの取れた雰囲気になった。

 が、それでもiMacと比べると青みが残っている。バックライトの青スペクトルに何かピークがあるような感覚である。決して色が出ていない訳ではないのだが、実際に様々なものを表示させると果物などではいわゆるシズル感(生き生きしてる様)が乏しくあまり美味そうに見えない。また、人の肌もどこか青みがかり健康そうに見えない。とどまる所、要するに昔の蛍光灯の下で物を見てるようなものと言えるだろうか。Windows系の標準モニタ色に近いと言っても良いかもしれない。

 輝度ムラは殆ど無いが、画面左の方がやや青みがかって見える。液晶そのものは優秀で、視点を上下左右に振ってもあまり色合いなどの変化は認められないからやはりバックライトのスペクトルが問題なのであろう。色校正などを考えるのであれば間違いなくサードパーティの優れた製品を使うべきだ。だからこそ、第一頁に書いたようにケーブルをアップルは提供すべきなのである。

 とまあ文句を並べたが表示そのものは非常にシャープで、透明感のあるものだ。少なくとも「綺麗に見える」のは間違いない。発売初期の頃はかなり熱くなったというレポートも見られたが、辛口子の所では背面が僅かに暖かくなる程度で全くそういう問題は出ていない。iMacの24インチは輝度がまぶしいまま下がらないという問題があったが、こちらはそんな事はなくキーボードからの調整だけで非常に広い範囲で明暗を変更出来る。ディスプレイにはカメラ、マイク、スピーカが内蔵されているが、赤外線センサは入っていないのでリモコンは認識しない。

 ディスプレイ内蔵のスピーカ、音質はまずまずである。無論、低音には限界があるが、iMacとほぼ同等である。MacProはこれの他、音声出力として本体内部のスピーカ、外部ヘッドホンアナログ出力、それと光デジタル端子をそれぞれ有している。アプリからの音とシステムのBEEP音を別の出口に割り振るような事も出来る。ただし、一つのソースから複数出力を同時に行う事は出来ない。切り換えは簡単であり、デスクトップから一発で変えるツールもある。

 MacPro本体に話を移す。動作音は非常に静かである。静まり返った室内に置いていても殆ど気にならないだろう。重い処理を続けても動作ノイズには殆ど変化がない。以前使っていたG5 Quadではレンダリングなどさせるとすぐにファン回転数が変わったのとは全く違う。メンテナンス性はアップルが宣伝するように実に良く出来ていて、HDDの交換など文字通りワンタッチだ。メモリへのアクセスも非常にやりやすい。世の中には色々なパソコン筐体があるが、このメンテナンス性という点では間違いなくトップクラスであろう。

 Snow Leopardについても触れておく。一刀両断の本コラムでも一部触れているが(リソースの概念が無くなったとか、CMMが全滅など)、内部が大幅に変わった事でシステムの挙動にも随分「触感」の違いが見られる。特にFinderはまだ新米のようで時折暴走する。タスクの割り振りも変わったのか、RAIDの所で書いたiMacのもたつき感は実はSnow Leopatdにしてから顕著になった。

 辛口子のiMacはカーネルを64bitで動作させられないのだが、このMacProでは可能なので切り替えてみたところ、思いの他互換性は高いと分かった。詳しくは測定していないが、アプリの起動、操作感などがキビキビしたような印象を受けた。プリンタドライバなども案外使える。駄目だったのがVMWareのFusionで全く起動してくれない。オフィシャルサイトを見てみると、鋭意努力中だが道は険しいような事が書かれていて、多少時間がかかるようである。(10月の27日リリース予定のバージョン3で対応というアナウンスが10/7にあった)

 Fusionと言えば、その上でのエミュレーションはダブルCPUまでである。Fusion上でWindowsを動かしてみると、Mac側のCPUは2つ位しか使われない。言い換えるならFusion上での処理速度はiMacと殆ど変わらない。ただし、ディスクアクセスは速くなっているので、データの移動、アプリの起動などでは改善が見られる。


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