JCOMのTZ-DCH8000はどうか?
 JCOMが首都圏でも採用したTZ-DCH8000。HDR+と言っているがあまり積極的には宣伝していない。スペックを簡単に言うと、内蔵HDDは500GB。ハイビジョン映像をDRモードで50時間ほど録画出来る。まあ簡単に言うと、DVDドライブ搭載のDIGAをCATV用に改造したものと思って良い。個人的には多少不満な点はあっても、JC-5000よりは何百倍もマシな設計仕様になっていると思う。取り扱い説明書はJCOMのサイトからDL出来るので、それからは分からないところなどを主に列挙したい。

 なお、以下、特に断りの無い限り、2009年10月時点の最新ファームである0080-0010(ステータス表示より)での記述である。ケチを並べているが、基本的にはかなり満足出来る製品である。

  • 視聴のみの予約が出来ない
    録画予約は出来るが、視聴のみの予約が出来ない。つまり、例えば朝、目覚ましとして決まったニュースを定期的に見たい、というようなセットが出来ないのである。製造元へ手紙を出したら「確かにご指摘のとおり。将来製品への検討項目としたい」との返事が来た。言葉通りだとするとファームのアップデートでは対応しないという意味か?

  • クイックスタート・オフのバグ
    設定でクイックスタートをオフにしている場合、 電源オフ状態で留守録が始まっている時に電源を入れても正常に起動しない。具体的には起動後の画面が、図のように番組表の表示時に左上に出るプレビュー画面だけが表示されたような状態となり、電源オフ以外の操作を受け付けない。録画そのものは正常に行われ、録画終了以降はノーマルに戻る。JCOMに問い合わせて機器を交換しても全く同じだったので、バグに間違いはないと思われる。クイックスタートがオンであれば何も問題はない。

  • 不親切な時間指定予約
    番組表から何か番組を予約すると、予約項目にはその番組名が入るのだが、予約時刻を動かす(例えば終了時刻を手前にする)と、番組名が「時間指定予約」となってしまう。しかも番組表からは「録画予約」を示すマークが消える。知らずに同じ番組を録画しようとすると「予約重複」の警告が出るがそこでメッセージをよっく見て初めて同じ場所を予約しようとしてると気づく。

  • まとめ番組の問題
    録画データ一覧を出すと、定期的に録画しているものは自動的に「まとめ表示」になる。自動をオフに出来ない。また、まとめ表示に出て来るタイトルは、まとめられている番組の一番古いもののタイトルとなり、変更出来ない。DIGAではこうなってはおらず、まとめ表記を自由に変えられるし、自動まとめもオフに出来る。

  • DIGAとはリモコン操作が微妙に違う
    辛口子の持っているDIGA(DMR-BW800)では、番組表の日付移動がリモコンの青ボタンと赤ボタンであるが、HDR+ではリモコンの青を押してから日付と時刻の指定となる。これを含め使用するボタンが微妙に違う例が幾つかあり、リモコン形状も良く似ている事から使用中にミスが出易いし疲れる。また、ボタン配列の関係からこのHDR+では、番組のチャプター編集などがかなりやりにくい。ブラインドタッチはまず不可能であろう。

  • レスポンスが遅い
    DIGAよりも明らかにモタモタしている。番組一覧から番組を選び、消去しようとしてサブメニュー・ボタンを押してもサブメニューが現れるまで数秒待つ事があるなど、良く分からないタイミングで待たされる事が多く精神衛生上よろしくない。動作音を聞いていると、HDDを適宜スリープさせているような気配もあるが、それだけではなさそうである。

  • LANは使えない
    背面にはLAN端子と思われるコネクタがあるが未使用。DIGAのようにパソコンからブラウザを経由してデータ管理を行う事は出来ない。

  • 番組表の不思議な仕様
    リモコンのテンキーには、任意の番組をプリセット出来る。また、プリセットをオフにし、全て番組指定を数字3桁で指定するようにも出来る。ところが番組表を出している状態でテンキーを押すと、このどちらの指定であっても画面は3桁入力状態となる。そして一桁目を入れたまま数秒待つと当該プリセットの番組へ飛ぶ。便利な気もするがマニュアルにはそれらしき記述はない。

  • DIGAとの相性は良い
    DIGAとの間で録画した番組のiLinkムーブを行ってみたが、これまでの所、トラブルは出ていない。安定して番組の転送が可能である。ただし、転送出来るのはDRモードで録画したものに限る。無論、転送禁止の番組は動かせない。また転送には実時間がかかり、その間、他の操作は出来ない。

  • 利用料は結構高い
    うろ覚えだが、JC-5000(HDR)が月額850円程度だったのと比べ、これは1260円かかる。無論、これは正規のCATV契約料金とは別に必要。また本体価格が高いからだそうだが、直接の口座からの引き落としではなく、クレジットカードからの引き落としでないと駄目だと言われた。

  • SDカードスロットは写真のみ
    ムービーを入れたSDカードを入れても、データそのものを認識しない。認識するのはJPEGの写真データだけである。

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