こんなに違うぞ、SnowLeopard
 アップルが2009年9月にリリースしたMacOSX、10.6(通称Snow Leopard)は見た目とは違いかなり革新的な内容を秘めている。内部構造のリメイクの他、特筆すべき点としてFinderの全面的な書き換えがある。ところが、このFinderについては余り紹介記事が見当たらない。実はFinderはユーザに直接触れる部分であり、マシンを使用している時、何か微妙な違いがあれば真っ先に気になるところでもある。つまり、世間に多く見られるSnow Leopardの記事は、アップル発表をそのまま引用、或は単にコピペした提灯記事だという事だ。

 ここでは実際に使用した上で気がついた、幾つもの決して小さいとは言えない従来との相違点について列挙する。まだあるかもしれないが、とりあえず気づいたものをここで並べた。一部、一刀両断コラムと重複する物もあるが、まとめという事でここにも加えてある。

  • リソースが無くなった
    今までは存在していた、リソースタイプやクリエータが消え去っている。即ち、ファイルがどのアプリと対応するかを判断するのは、100%拡張子となった訳だ。例えば、OSXには何種類ものテキストエディタがある。今までは原稿を書くのにJEditを使い、簡単なメモやREADMEには標準搭載のテキストエディットを使っていたとしても、これからはファイルをダブルクリックしたら、デフォルトではテキストエディットが開く事となってしまった(*)。他のエディタで開かせたかったら、例えばそのエディタをDockにでも登録しておいて、そこにドロップするような操作が必要である。殆どこれではWindowsの世界だ。アプリによっては、リソースとして付随情報をファイルに添付してるものもあり(例えばJEditではファイルの文字コードを入れている)、影響範囲は意外に広い。OSX Feedbackに抗議しよう。
    その後判明したのだが、アイコン情報を当該アプリの物にする事で、データファイルとアプリとを対応させる事が出来るようだ。というより、以前からあったこの機能は残っていて、既に多くのアプリが対応を行っている。

  • CMMが使えない
    正確に言うと、今までのCMMは使えなくなったということ。今度はServiceという形でアプリケーションフォルダに登録する形となった。突然の出来事なので殆ど全てのCMMが対応していない。従来のアップルのやり方にしては随分に乱暴で、これも納得しがたい仕様変更だ。ただ、「Shortcuts」というのがリリースされていて(サードパーティ製だ)、それを使うと従来のCMMも動かす事が出来る。設定は簡単である。まず、「Shortcuts.app」と「Shortcuts32.app」を /Application(アプリケーション) フォルダにコピーする。それから一旦、ログアウトして再度ログインする。システム環境設定を開き、キーボードの中のキーボードショートカットを選択する。左のウィンドゥから「サービス」を選択、右のウィンドウに色々とリストが出ているはずだが、その中の「テキスト」と「一般」の二カ所に「More Items (32bit)」というのが現れるのでチェックボックスをオンにする。これであとはFinderに戻りControl-Clickか何かでポップアップを出すと、その下方にこのMore Items(32bit)というのが出ているから、そこを選ぶと古いCMMが現れるだろう。

  • アプリに複数データを渡す時
    今までは、データファイルを多数選択してダブルクリックすると、アプリではランダムな順序でそれが開いた。今度はABC順に渡されるようになったようだ。ただ、稀に複数のデータを選んでも全部が渡らない時があり、アーカイブを一斉に解凍しようとするような時は注意が必要だ。また、当該アプリが開いている時にそのデータファイルを複数選んでダブルクリックすると、そのうちの一つしか渡されないというバグがも出ている。

  • サイズの計算が1000=1Kに
    今までは1KB=1024Byteと計算されていたが、これが1000Byteとなっている。MBやGBも以下同様である。フォルダサイズが1MBとあったら、それは1048576バイトではなく、純粋に100万バイトだ。DVD-Rにデータをバックアップしようとまとめる場合など、注意が必要である。いざドロップしてみたら、まだ沢山余裕があった、なんてな事になりかねない。

  • ファイル名が255文字をオーバーすると
    ファイルを複製するなどしてファイル名が255文字以上長くなった場合、従来はファイル名が適当に縮められていたが、今度はエラーが出て操作が中断される。ファイルをコピーすると「のコピー」という文字列がどんどんファイル名に付いて行くので、CMD-Dを何度か繰り返すだけで簡単にこのメッセージに遭遇出来る。画面のコピーを取ると「スクリーンショット(2009-10-01 20.05.46)」なんてな長い名前が付くような仕様にしておいて、これは無いのではないか。これもリソース問題に似ていて何だかWIndowsに向かい退化しているような気になってくる。

  • リスト表示の自動スクロール
    リスト表示でwindow内のファイルを多数表示してwindow外にもファイルが沢山ある時、見える範囲の一部を捨てると今まで見えなかった部分が現れて再びwindow内にリストが充填される。今までは見える範囲に一つでもファイルが見えていれば、隙間が自動的に埋まる事はなかった。だから今までのつもりで捨てる直前に見えていたファイルを続けて選択しようとすると、違うファイルを選んでしまう事になる。ミスの元だ。

  • ファイル名変更の順序
    Windowをリスト表示にしてファイル名を選択、テキストが全部選択状態の上でマウスカーソルをドラッグすると、ファイル名のテキストクリッピングファイルが作られてしまう。従来はファイル名の部分選択などになっていた。特にファイル名の「そこから前」を選択しようとする時などは、カーソルを上に動かしたりしていた訳で、そうした操作をするとクリッピングファイルがどんどん作られ慌てる事となる。選択状態の上で一旦マウスをクリックし、テキストのカーソルが現れてからファイル名の部分選択をしなくてはならない。この変更の意味が不明である。また、ファイルをドラッグしながらドラッグ元のWindowを見てもどれを選択したのか見えなくなったようだ(まあ掴んでいるファイル名は分かるのだが)。

  • アプリのデフォルト言語
    今までは「情報を見る」で変更出来たがそれが出来なくなった。とりあえず、それを可能にする「Language Switcher」というアプリが作られている。まあ普通のユーザが見る情報ではない、という考え方も分からないでもないが、わざわざ隠す必然性も無いのではないか。


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