USBカメラを三脚に固定する

ポータブルなストリーミング中継環境を作ろうとすると、どうしても使いたくなるのがUSBカメラだ。特にモバイル環境を構築するとなるとカメラはコンパクトで軽いほど良いから、必然的にUSBカメラが選択肢に上がる。ところが市販のUSBカメラはチャット目的で考えられていて中継用としては設計されておらず、大抵は机の上に置くかノートPCの液晶表示部に取りつけるようにしか出来ていない。無論、近距離目的優先でズーム機能なども無いなど不満点も多いが、とにもかくにも三脚に固定する為のネジ穴が無い物ばかりなのでフィールドワークに使おうとすると途端に難儀する事となる。

そこで一般に使われているのが上海問屋の出している携帯電話固定用のアダプタ(携帯電話用 三脚固定ホルダー DN-100CC)である(右写真)。しかし、これは四角い形状の携帯用に考えられている為、一般にデザインに凝って曲面で構成されている物が多いUSBカメラでは、これがまたしっかりと止まってくれない。筆者の持っているLogicoolのC910もこのアダプタではうまく固定出来ない製品の一つである。三脚用の穴を開けられないかと構造を調べた事もあるが、複雑に樹脂と金属とが使われていてどうもうまく行かないのが分かっただけであった。

そうした中、カメラ量販店の三脚売り場をぶらついていてふと目に止まったのがエツミの止めネジ(E-6084)という製品である。大きさは直径4センチほどの平たい円盤であるが、真ん中に三脚用のメスネジが刻んである。これが何故目に止まったかというと、小型カメラやストロボをポールや角に止める大型クリップがある事を知っていたからだ。ここで取上げたのはLPLのミニクリップスタンドMC-1という製品である。これはこのクリップにカメラなどを取りつける為、三脚の雲台と同じようにオスネジが付いている。これと先に紹介した円盤を組み合わせれば、逆にこのクリップにUSBカメラを挟んで固定出来るのではないかと思い当たったのだ。

さっそく購入して試してみた。結果は大成功と言って良いものであった。やり方は簡単である。クリップに円盤を経由して三脚に取りつけるだけだ。という訳で、C910を卓上型ミニ三脚に取りつけてみたのが下の写真である。クリップの嚙み合わせはかなり強力なので、全くガタつきもなくがっちりと固定されてくれた。なお、このミニクリップと止めネジはヨドバシカメラで購入した。

C910の「足」は開いた状態でクリップを挟みつけた方がしっかりするようだが、閉じた状態でもクリップは使える。

今度は普通の三脚の雲台に取りつけてみた。しっかりと固定され、少々振り回した位では外れたりズレたりしない。まだフィールドテストは試していないが充分に実用性はありそうだ。

写真で分かるように、所用コストはクリップが1344円、止めネジが588円であった。クリップは種類が幾つもあり大きさも様々だ。三脚売り場にもし無ければ写真スタジオ用品の照明関係あたりにある事が多い。(2011.03末)


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